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真夏の船の上は、思っている以上に暑いです。
日陰がない。潮風はあっても、じりじりと照りつける日差しからは逃げられません。朝は涼しくても、10時をまわるころには汗が止まらなくなります。
そんな中で一番ありがたいのが、冷たい飲み物です。
塩分と水分の補給は、真夏の釣りでは道具と同じくらい大事だと思っています。ぬるくなったペットボトルを飲むのと、しっかり冷えた一本を飲むのとでは、体の楽になり方が全然違います。
ただ、船に持ち込むクーラーボックスは小さくしたい。そうなると、保冷力が問題になってきます。
12Lという小型のクーラーボックスに、COOLER SHOCK の保冷剤を組み合わせて、真夏の船釣りで朝から夕方まで検証してみました。
なぜ12Lなのか
シイラ釣りやキハダ釣りでは、なるべく大きなクーラーは持ち込まないようにしています。
自分の場合は、こういう運用です。
- 釣った魚は、船備え付けのクーラーへ入れる
- カツオやキメジがかかった場合も同じく、船の氷たっぷりのクーラーで一時保管
- 帰港後、車に積んである魚用クーラーボックスへ移し替える
- 船に持ち込むのは、食糧・飲料用のクーラーだけ
今回のシイラ釣りも大会(平塚カップ)だったこともあり、この形で臨みました。
そうなると、船に持ち込むクーラーは12Lくらいがちょうどいいサイズになります。

使ったのは POST GENERAL THE ICE ERA HARD-SHELL COOLER NEO 12L です。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| サイズ | W371×D263×H281mm |
| 重量 | 2,100g |
| 容量 | 12L |
| 素材 | HDPE・ポリプロピレン・ポリウレタン |
| 収納目安 | 500mlペットボトル 約10本 |
| 付属品 | 純正保冷剤 ×2(蓋裏収納) |
蓋裏に保冷剤を収納できる構造になっています。
ちょっとしたピクニックやドライブなら、この付属の保冷剤だけで十分です。
ただ、1日のキャンプや夏の釣りとなると、補助の保冷剤が必要になってきます。12Lは保冷剤を入れても、一人分の飲み物や食料ならしっかり収まる。そこが重宝するところです。
同じ THE ICE ERA シリーズで、グレーカラーの12Lもあります。サイズ・構造は同じなので、好みで選べます。
12L単体では、真夏の炎天下は厳しい

メーカーの公称値では、12Lモデルの保冷能力は約70時間とされています。
ただしこれは、外気温24℃±5℃の環境で、氷で内部を満たし、蓋を閉めた状態で庫内4.4℃以下をキープ可能とされる参考値です。真夏の船の上で、飲み物を出し入れしながら使う条件とは、まったく違います。
正直に書きます。
12Lというサイズで、真夏の船上で開け閉めしながら一日中冷やし続けるには、付属保冷剤だけでは条件が厳しくなります。
容量が小さいということは、それだけ外気の影響を受けやすいということ。付属の純正保冷剤2枚だけで、真夏の炎天下・朝から夕方までを乗り切ろうとするのは、さすがに無理があります。
でもこれは、このクーラーの弱点というより、サイズの性格だと思っています。
12Lは「必要なぶんを冷やして持ち歩く」サイズです。一日中冷やし続けたいなら、最初から保冷剤で足し算する前提で組めばいい。
そこで COOLER SHOCK の出番になります。
COOLER SHOCK 3枚の役割分担
COOLER SHOCK には、性格の異なる2つのタイプがあります。
| HARD STRONG | HARD LONG | |
|---|---|---|
| 保冷温度 | 約 -16℃ | 約 -5℃ |
| 性格 | 強力に冷やす | 長く冷たさを保つ |
| 予冷時間 | 12〜20時間 | 6〜12時間 |
| 向くシーン | デイキャンプ・BBQ・生鮮食品 | 連泊キャンプ・凍らせたくない食材 |
HARD STRONG は -16℃ まで下げる強力タイプ。そのぶん凍らせるのに時間がかかり、保冷の持続時間は LONG より短めです。
HARD LONG は -5℃ を長くキープするタイプ。冷やす強さでは STRONG に譲りますが、長丁場に効いてきます。
メーカーも「両方を併用すると、より低温を長時間維持できる」と説明しています。
つまり、役割分担させて組むことが前提の設計なんです。
ちなみに、水を入れる手間がなくなりました
COOLER SHOCK を以前から知っている方は、「水を入れてゲル化させる作業」を思い出すかもしれません。
HARD LONG と HARD STRONG は2026年の新モデルで、購入後そのまま冷凍庫に入れるだけで使えます。事前の水注入は不要になりました。
地味ですが、これはかなり楽です。
今回の3枚構成


底|HARD LONG L ×1
早朝から帰宅まで、11時間以上に及ぶ長丁場。長く冷たさを保つタイプを土台として敷きました。
両サイド|HARD STRONG M ×2
炎天下にも負けない強い冷却が必要だと感じたので、-16℃のタイプを両サイドから効かせる形に。
蓋裏|純正保冷剤 ×2
炎天下では上蓋そのものが熱されます。その熱をブロックしてくれます。
-16℃と-5℃を組み合わせる。これが今回の構成の考え方です。
底へのハマり具合が、思いのほか良い
THE ICE ERA 12L の庫内、底面の短辺に対して COOLER SHOCK HARD LONG L はほぼジャストサイズでした。
少し押し込むように入れると、隙間なくぴたっと収まってくれます。

これ、地味に効きます。
- 隙間がないので、冷気が逃げにくい
- 走行中や船上の揺れでも保冷剤が動かない
- 底面をフルカバーできている
「きつめだな」と最初は思いましたが、そのぶん一度入れてしまえば安定します。
真夏のシイラ釣りで検証してみた
2026年7月12日、平塚・庄三郎丸のシイラ釣り大会(平塚カップ)で実際に使ってみました。
検証条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 2026年7月12日 |
| 場所 | 平塚・庄三郎丸 |
| 用途 | 食糧・飲料専用(魚は入れない) |
| 準備 | 朝4時 |
| 出船 | 6時 |
| 沖上がり | 12時40分 |
中身
- 500mlペットボトル ×3
- 1Lペットボトル水 ×1
- おにぎり ×2
- リポビタンJELLY ×1
- 塩梅ゼリー ×1
温度は シンワ測定 デジタル温度計 G-1(隔測式・防水型)で計測しました。プローブを庫内に入れて、本体は外で読む方式です。測定範囲は -50〜90℃、最小表示 0.1℃。
温度推移

| 時刻 | 経過(準備開始4:00から) | 庫内温度 |
|---|---|---|
| 6:00 | 出船(2h) | -12.9℃ |
| 9:30 | 5.5h | -5.1℃ |
| 10:30 | 6.5h | -1.7℃ |
| 12:40 | 沖上がり(8.7h) | 0.3℃ |
| 15:20 | 帰宅後(11.3h) | -0.4℃ |

出船時点で -12.9℃。真夏の朝としては、かなり冷えています。

そこから釣りをしている間、当然クーラーは何度も開け閉めします。飲み物を取り出すたびに、外の熱気が入ってくる。温度はじわじわと上がっていきます。


沖上がりの12時40分には 0.3℃ まで来ました。
それでも、飲み物は最後まで冷たいままでした。
朝から夕方まで、冷えた水で水分補給ができる。真夏の船上では、これがどれだけありがたいか。
開閉こそが、最大の敵
一番おもしろいのが、その後です。
帰宅後の15時20分、もう一度測ってみたら -0.4℃ に戻っていました。

沖上がりから帰宅まで、クーラーを開けていません。開閉をやめた途端、温度が下がったんです。
これは何を意味するか。
保冷剤には、まだ余力があった可能性が高いということです。
温度が上がっていたのは保冷剤が力尽きたからではなく、開け閉めのたびに熱が入っていたから。裏を返せば、開閉を減らせばもっと保ちます。
当たり前と言えば当たり前なんですが、数字で見せられると納得感が違います。
予冷は前々日から
ここが一番つまずきやすいポイントだと思います。
COOLER SHOCK HARD STRONG M の予冷時間は 12〜20時間。-16℃まで下げるタイプなので、それだけ時間がかかります。
船釣りは朝が早いです。朝4時に準備を始めるとして、前日の夜に冷凍庫へ入れたのでは7〜8時間しかありません。まったく足りない計算になります。
実際、凍りきっていない状態で当日を迎えたことがあります。
さらに言うと、冷凍庫の中でも場所によって温度は変わります。開け閉めの頻度でも変わる。同じタイミングで入れたのに、片方はしっかり凍って、もう片方はまだ甘い、ということも起こります。
なので、表記の時間ギリギリを狙わず、余裕を持って前々日から仕込んでおくのが安心です。
「保冷剤なんて前の晩に入れておけばいい」——普段の感覚だとそう思ってしまいますが、船釣りの場合は事情が違います。
冷凍庫のスペースは?
HARD LONG L 1枚+HARD STRONG M 2枚の3枚構成なら、自宅の家庭用冷凍庫では問題なく収まりました。
ここは思ったよりハードルが低いところかなと。
当日の釣果と、船上の話

肝心の釣りのほうは、正直よくありませんでした。
自分はシイラを釣り上げることができず、不完全燃焼のまま沖上がり。
一方で、同乗された方が 131cmのシイラを釣り上げて、見事1位に。船の上が拍手で沸きました。ああいう瞬間は、自分が釣れていなくても気持ちがいいものです。

相模湾のシイラは、今年はまだご機嫌がよくない感じです。厳しい日が続いています。
代わりに本鰹(ホンガツオ)やソーダ鰹はよく釣れているので、本格的な夏の訪れまであともう少し、といったところでしょうか。
不完全燃焼だったので、次の休日にでも駿河湾のほうへシイラを釣りに行こうかと思っていますw
よくある質問
- Q. 12Lのクーラーは、真夏の船釣りでも使えますか?
- A. 保冷剤を組み合わせれば十分に使えます。今回の検証では、朝6時の出船から12時40分の沖上がりまで、飲み物は冷えたままでした。ただし付属の保冷剤だけでは厳しいので、COOLER SHOCK のような保冷剤を追加する前提で考えるのがおすすめです。
- Q. HARD STRONG と HARD LONG、どちらを買えばいいですか?
- A. どちらか一方ではなく、組み合わせて使うのがおすすめです。HARD STRONG は約-16℃の強力冷却タイプ、HARD LONG は約-5℃を長くキープするタイプ。メーカーも、両方を併用するとより低温を長時間維持しやすい旨を説明しています。長時間の釣行なら、両方を役割分担させると効果的です。
- Q. 予冷はどのくらい必要ですか?
- A. HARD STRONG は12〜20時間、HARD LONG は6〜12時間が目安です。ただし冷凍庫内の温度は場所によって差が出るため、余裕を持って前々日から入れておくと安心です。朝が早い船釣りでは、前日の夜からでは間に合わないことがあります。
- Q. 使う前に水を入れる必要はありますか?
- A. HARD LONG と HARD STRONG は水注入済みタイプなので、購入後そのまま冷凍庫に入れるだけで使えます。従来のCOOLER SHOCKにあった、水を入れてゲル化させる作業は不要になりました。
- Q. 保冷剤3枚を冷凍庫に入れるスペースはありますか?
- A. HARD LONG L 1枚+HARD STRONG M 2枚の3枚構成なら、自宅の家庭用冷凍庫では問題なく収まりました。冷凍庫の空き状況によっては、事前にスペース確認をしておくと安心です。
- Q. クーラーの開け閉めは、保冷にどのくらい影響しますか?
- A. かなり影響します。今回の検証では、沖上がり時に0.3℃だった庫内温度が、開閉をやめた帰宅後には-0.4℃まで下がっていました。保冷剤にはまだ余力があった可能性が高く、温度上昇には開閉による熱の侵入が大きく影響していたと考えられます。飲み物はまとめて取り出すなど、開ける回数を減らす工夫が効きます。
- Q. 釣った魚もこのクーラーに入れられますか?
- A. 12Lというサイズなので、大型魚には向きません。今回は食糧・飲料専用として使い、釣った魚は船備え付けのクーラーへ入れています。魚用には別途、大きめのクーラーを用意するのがおすすめです。
- Q. COOLER SHOCK は繰り返し使えますか?
- A. 繰り返し使用できます。使用後は冷凍庫に戻しておけば、次回また使えます。
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まとめ
12Lの小型クーラーでも、保冷剤を組み合わせれば真夏の船上で戦えます。
大事なのは、-16℃と-5℃を役割分担させて組むこと。強く冷やす力と、長く保つ力。この2つを掛け合わせると、小型クーラーの弱点がしっかり補えます。
この構成が向いている人
- 船に大きなクーラーを持ち込みたくない人
- 食糧・飲料用と魚用でクーラーを分けたい人
- 朝から夕方までの長丁場で、冷たい飲み物を確保したい人
- 熱中症対策をしっかりしておきたい人
注意しておきたいこと
- 予冷は前々日から。前日の夜では間に合わないことがある
- 開け閉めが多いと、それだけ温度は上がる
- 12Lは魚用には向かない。あくまで食糧・飲料用として
次回もこの構成で持っていきます。真夏の船上で、最後まで冷たい水が飲める。それだけで、釣りの快適さがかなり変わります。
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